2021年5月28日金曜日

自動グラインダー装置による開先加工

 ものづくり補助金で導入した自動グラインダー装置の加工風景です。

自動グラインダー装置による開先加工(音量注意) - YouTube

厚さ55mmのステンレス板の開先加工(面取り加工)を行っております。

レールにセンサーが付いていて、端まで行ったら往復するように設定しています。グラインダーについたセンサーが圧力を感知し、自動的に深く削っていきます。

・手作業より圧倒的に楽に早く加工できます。

・フライス等の機械加工と比較して安価で済みます。ベッドの大きさによる板サイズの制限もありません。

・プラズマで斜めに切断するより断面がきれいで、厚みに制限もありません。

・平らではない板でも開先を取ることができます。(例えばつかみしろとして余長をつけて曲げた後、余長を切断し、最後に開先を取る工程でもこの機械で加工可能です。)

同じ装置で自動的にビードカットもすることも可能です。(センサーで感知して自動的に平らにビードカットします。)


平らではない板の開先加工やビードカットは、従来は手作業でマンパワーに頼ってしまうことが多く、生産性が低い原因となっておりました。

弊社ではこのように先端設備を導入して常に生産性向上を図っております。単純な重労働を極力減らし、社員には高度な技術を要する加工に専念してもらうことを目指します。そのことが、お客様のためのコストダウンや品質向上に繋がるからです。

貴社に貢献できるよう今後も尽力いたしますので、ぜひお声をおかけいただけますと幸いです。

S50Cのロール曲げ(割れ)

 S50CやS45Cといった炭素鋼のロール曲げ加工では、曲げ前の焼鈍をお願いしております。

炭素量の多い材質の場合、焼鈍せずにロール曲げを行うと板が割れてしまうことがあるからです。

板の個体差や曲げ形状など、条件によっては焼鈍せずにロール曲げしても割れないこともあります。ただし、割れてしまった場合に材料の保障はいたしかねますので、焼鈍していただくことをお勧めいたします。

以下、S50Cの板を焼鈍せずにロール曲げするとどのように割れてしまうのか、試した時の動画です。ご参考にしていただけますと幸いです。

ロール曲げ(S50C焼鈍無し材が割れるところ) - YouTube