CNFとは、Cellulose Nano Fiber(セルロースナノファイバー)の略で、いま注目を浴びている新素材です。原料は紙と同じパルプで、その中に含まれる非常に細い繊維を取り出して作られます。
主な特徴は以下の通りです。
・通常はゲル状
・固めると鉄の5倍の強度になり、重さは1/7しかない
製品への応用もどんどん進んでいます。
例えば、繊維が非常に細いという特徴を利用し、消臭物質を吸着させることで消臭機能をつけたオムツなど。こちらはすでに発売済みです。
その他、以下のような製品への応用が研究されています。
・車のボディー
・タブレット、スマホなどの端末(CNFで透明のシートを作り、その上に電子回路を作って、「クルクル巻いてポケットに入れることができるタブレット」を作る等)
また、植物の繊維が原料なので、雑草や野菜の絞りかすからも作ることが可能です。
植物由来のためリサイクルもしやすく、環境にもやさしい夢の素材とも言われています。
富士市は紙のまち。同じ植物由来の物質ということで、次の産業として期待大です。
ただ、今後普及するには価格が下がることが重要とのこと。
そのためには大量生産によるコストダウンが必要で、そうなるためには大量生産するためのメリット、つまりCNFを使う製品が増えなければなりません。
一方で、価格が高いので応用製品の開発が進まない・・・という「卵が先か鶏が先か」といった状況もあるようです。
紙のまちからCNFのまちへ。
新しい産業の立ち上がりに当社としても何か役に立てることはないか、引き続きアンテナを張っていきたいと思います。
(参考)
“未来の紙”が世界を変える!? ~日本発・新素材の可能性~
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3751/1.html
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