先日、とある企業から超ジュラルミン(A2024)のロール曲げを依頼されました。
実際に曲げた方がいないかと、知り合いの金属加工業の方々に聞いて回りましたが発見できず。「曲がらない(折れてしまう)のでは?」という声が多数でした。
さらにネットで調べてみても、「先に熱処理をしないと折れてしまう」との情報ばかり。
そうした中、「航空機は調質されていない生の超ジュラルミンを曲げて、後から調質している」との情報を見つけて希望を持ちかけましたが、残念ながら生の超ジュラルミンは市場には出回っておりませんでした。
となると、調質された超ジュラルミンを仕入れて、熱処理を行って生の状態に戻し、曲げ加工後に再度調質処理をする方法しかありません。
コストも納期もかかってしまうなぁと思っていたところ、ある金属加工業者の方が「調質のままでもイケると思うよ。うちに小片があるから持っていって試してみたら?」とおっしゃってくださいました。
実際にはその小片は小さすぎて曲げることはできなかったのですが、「小さい板で試してみればいい」という簡単な事実に気づきます。
早速探してみると、ネットでA4サイズぐらいの超ジュラルミンの板を販売しているサイトを見つけました。
そして実際に曲げてみると・・・
今回の板厚、曲げ径、板幅の条件では全く問題ありませんでした。
というわけで、山十佐野製作所では特殊な金属のロール曲げ加工にも果敢に挑戦していきます。
もしそういったご要望がありましたら、お気軽にご相談ください。
P.S.
今回の件で相談に乗ってくださった方々、情報を提供してくださった方々に、この場で感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
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