2024年2月12日月曜日

ロール曲げの裏表について

 以前に

(株)山十佐野製作所ブログ: ロール曲げ加工の(曖昧な)専門用語について (yamajusano.com)

で紹介した通り、ロール曲げ業界には曖昧な用語が多々あります。

今回はこの中で「表・裏」に注目してみたいと思います。

ロール曲げ加工は筒を作ることが多いので、一般的には下図のように「表」が筒の外側、「裏」が筒の内側を示すことが多いです。つまり、表面がRの外面で、裏面がRの内面となります。

では、下図のような製品の場合はいかがでしょうか?

青い面は製品の表面だと言えると思います。すると、先ほどとは逆で表面がRの内面です。

したがって、「板のこの面が表になるように」や「ケガキが表」等とご指示を受けても、Rの外面になるように曲げたらよいのか、Rの内面になるように曲げたらよいのか、曖昧さが残ってしまうので判断できません。

ロール曲げをご依頼の際には、ぜひ「Rの内面」「Rの外面」「内径面」「外径面」などの表記をご検討いただけますと幸いです。