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2017年4月23日日曜日

「わたしの仕事、 ロボットに奪われますか?」チェックツール

日経の電子版に自分の仕事がAIに奪われてしまうかどうかをチェックするツールが公開されていました。

業種と職業を選択すると、現在のAI技術で理論的にどのぐらい代替可能なのかを調べることができます。

さっそく弊社の仕事で調べてみました。

業種:工業生産
職業:金属工、プラスチック工

結果は下の画像の通り、81.7%代替可能とのことです。


さらに細かな業務内容を選択すると、より正確な数値が計算できるようになっていました。

例えば「研削機を操作する」「溶接機を操作する」などの作業だけを選択した場合は100%代替可能と表示され、「設計図を見る」「業務の手順や順番を検討する」などの作業を追加するとパーセンテージが下がっていくのがわかります。

この数値はあくまでも理論的に代替可能かどうかというもので、現実的にはコストや規制等の問題があるので計算通りにはいかないかもしれません。
しかしながら労働人口が減っていくことが明らかな我が国では、AIの導入は他国よりも必須の流れとなるでしょう。

「AIと戦うにはどのような能力を身に付けていかなければならないのか」と考えなければならないのは、社員だけでなく経営者も同じです。AIの普及が進むと技術力での差別化が難しくなり、どれだけAIを導入できるかという資本力勝負になってしまいます。これは弊社のような小規模企業にとって危機的な状況です。

中小企業庁の2017年版「小規模企業白書」によれば、すでに小規模企業の淘汰が加速しているのがわかります。


社会全体が成長している時代であれば小規模企業でも現状維持を望めたのかもしれません。
しかし労働人口が減って人材確保の競争が激しくなり、さらにAIが普及して資本力勝負になる可能性もある時代においては、「成長するか、淘汰されるか」の二者択一を迫られてくるでしょう。

どういう能力を磨けば顧客の役に立ち生き残っていけるのか、今から備える必要がありそうです。

日経電子版: わたしの仕事、 ロボットに奪われますか?
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ft-ai-job/

経済産業省: 2017年版「小規模企業白書」
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/syoukiboindex.html

2016年12月3日土曜日

機械に置き換えられる仕事、置き換えられない仕事

最近メディアで何かと話題のAI(人工知能)。
McKinsey & Companyの記事でインフォグラフィックがいくつか紹介されていました。

先に横棒グラフを見ますと、現在アメリカ全体でどのような仕事がどのぐらいの時間費やされているかの割合を表しています。

左のオレンジ色の方から、
・他者の管理 7%
・意思決定、計画策定、クリエイティブな仕事 14%
・ステークホルダーとの交流 16%
・予測できない肉体作業 12%
・データ収集 17%
・データ処理 16%
・予測できる肉体作業 18%です。

一方でその上にある縦棒グラフは、それらの仕事のうち現在のAI技術で機械に置き換えることができる時間をパーセンテージで表しています。

例えば「他者の管理」は9%しかAIで置き換えられませんが、「予測できる肉体作業」は78%も置き換えられてしまうという予測です。

上のグラフは職業で分けているのではなく、仕事内容で比較しています。つまり、どのような職業にもある程度の割合でAIに置き換えられてしまう仕事があることがわかります。

次に、さらに職業別に細かく表したインフォグラフィックです。


一番上の「宿泊施設・食品サービス」は「予測できる肉体作業」の割合が非常に大きい(円が青くて大きい)ため、ほとんどがAIで置き換えられてしまう恐れがあります。次に置き換えられやすいのが製造業です。
逆に一番下にある「教育サービス」はAIに置き換えられる恐れが最も少ないと言えるでしょう。

「〇〇年後にAIに置き換えられる職業」などと言われることが多いですが、同じ職業の中にも置き換えられる仕事、そうでない仕事があります。
経営者としては、効率化を図って会社を成長させるために、AIに置き換えられる仕事は積極的に置き替えるという視点が求められるでしょう。
一方で社員の視点では、会社に必要とされる人材となるにはどうしたらいいのか、AIに置き換えられない仕事を担うにはどのような能力を伸ばせば良いのか、を考えるきっかけになると思います。

ちなみに当社の「ロール曲げ加工」は予測できない肉体作業と予測できる肉体作業のミックスです。単純な円筒は現在の技術でもある程度予測できる(データを入力するとどのように加工すれば良いか数値で表せる)のですが、実際には重力による垂れを考慮しなければならなかったり、機械の個体差があったり、様々な条件が加わって「予測できない肉体作業」になります。別の言葉で言えば職人技ですね。
したがって今のところAIに置き換えられる心配は少ない職業と言えますが、技術の進歩により様々な条件まで考慮して予想できるようになってしまえば置き換え可能です。学生時代に情報科学を勉強した身としてはAIによるロール曲げ加工を見てみたいという想いもありますが、地域の雇用を守る中小企業経営者の立場からすると複雑な気持ちになります。
さて、自分が現役の間にそのような時代が来るでしょうか。

(引用元)
Where machines could replace humans—and where they can’t (yet)

2016年10月22日土曜日

新卒に人気の意外な業種

ここ数か月、自動運転とUber(自家用車を使って有償で人を運ぶ『ライドシェア』サービス)の話題が多かったことを受け、以前このブログでもタクシー業界の将来について書かせてもらいました。

タクシー v.s. Uber?

自動運転とライドシェアの普及により将来に期待が持てず、さぞかし若い人の採用に苦労しているのかと思いきや、現実はその真逆のようです。

新卒が続々とタクシー乗務員を仕事に選ぶ理由

上の日経新聞の記事によると、新卒でタクシー会社を選ぶ主な理由は

1)休みが多い(月に2回は3連休を取れる)

2)初任給が平均の2倍以上

3)勤務時間の融通が利く

の3点。また、自動運転やライドシェアの台頭によって業界が危機にさらされているからこそ、
逆に「自分たちがこの業界を変えていかなければ」というやりがいを感じられるとのこと。

また、働き方改革が叫ばれる中、新卒一括採用をやめたり週休3日制を検討したりといった企業も出てきているようです。

ヤフー、新卒一括採用廃止 週休3日制も検討中

このヤフーの方針や、新卒がタクシー会社を選ぶ理由の1)と3)を見ていると、新卒世代は「自分の時間を大切にしたい」という気持ちが強いのかなと感じます。

弊社も新卒(若者)の採用を目指していますが、自社の魅力をアピールすることはもちろんのこと、若い世代が求めていることは何なのかをよく知る必要があるのだと改めて感じさせられました。



2016年10月3日月曜日

ドアノブ修理

風の強い日、工場入口のドアノブが古くなってしまっているせいで、ドアが「バタン!バタン!」と開いたり閉じたりしてしまっていました。

台風など特に風がひどい時は針金で封鎖することで応急処置・・・。

そんな状況が何年も続いていたのですが、昨年入社した社員がその状況を見て、「直せますよ」の一言。

昔は建築系の仕事に携わっていたので、何度も直した経験があるとのことでした。




早速お願いすると、さすがプロ、わずかな時間で新品へ交換完了です。

こんな特技を持っているとは知らず・・・ある意味もったいないですね。

経営者は「どうやったら社員が能力を最大限に発揮できるか」を常に考えなければならないのだと改めて感じさせられました。








2016年8月20日土曜日

タクシー v.s. Uber?


Certifyによると、ビジネスでの旅行において、2014年の第二四半期にはタクシーが73.7%、Uberが25.96%、Lyftが0.34%だったのに対し、2016年の第二四半期にはUberが72.53%、タクシーが22.27%、Lyftが5.2%になっているとのこと。

なんと、この2年間でタクシーのシェアは50%も奪われてしまっています。

日本ではまだUberやLyftのようなライドシェアサービスが浸透していないので信じられない数字ですが、北米ではすでにこのような状況になっているようです。
元々ヒッチハイクという文化があるからかもしれませんね。


http://www.digitaltrends.com/cars/taxis-rental-cars-uber-lyft-business-travel-shift/ より

Uberに関しては、このようなニュースも出てきています。

「ウーバー、無人タクシー実験 自動運転開発を強化 」

”米ライドシェア(相乗り)大手ウーバーテクノロジーズが自動運転技術の開発を加速している。米自動運転関連ベンチャー、オットーを買収、月内に米で無人タクシーの実験も始める。メーカーなどが自動運転車を使い競合サービスを始める可能性が高いとみて、サービスの実用化で先行する狙いがある。”

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM20H13_Q6A820C1MM0000/ より

Uberによってタクシー運転手の職が危機にさらされていると思っていたら、今度はUberの運転手も自動運転の普及で職を失う可能性が出てきたようです。

記事にもある通り、Uberだけではなく各自動車メーカーも自動運転の研究開発を進めています。
安全な自動運転車が完成したら、タクシー会社も導入していくでしょう。

ということは、今はタクシー v.s. Uber という対決構図になっていますが、いずれはどちらも「無人タクシーの配車サービス」に行きつくと思われます。

そう考えると、もはや運転手という職業は消えゆく運命から逃れられないのかもしれません。

人工知能の発達によって、タクシー業界だけではなく様々な職業に影響が出てくるでしょう。
幸いなことに、少量多品種で様々な形状を加工するロール曲げが自動化されるのは遠い未来のことだと思われます。
しかし、もしかしたら急にUberのような存在が現れるかもしれないという危機意識は持っているべきだと感じました。

2016年7月22日金曜日

ロボットに負けない会社

我が子を「ロボットに負ける人間」にしてしまう親の特徴5、という記事を読みました。

【人のいいなりのロボット人間の育て方】

(1)子どもに選ばせず、親が正しいと言ったものに決めさせる
(2)いつもうまくいく方法を教え、失敗させない
(3)できないことや失敗しそうなことは、先回りしてやってあげる
(4)子どもの言動に反応しない・無視する
(5)子どもを大人の劣った存在とみなし、馬鹿にする

これを反面教師とすれば、ロボットに負けない子どもに育てられるとのことです。

試しに少し言葉を置き換えてみました。

【人のいいなりのロボット社員の育て方】

(1)社員に選ばせず、社長が正しいと言ったものに決めさせる
(2)いつもうまくいく方法を教え、失敗させない
(3)できないことや失敗しそうなことは、先回りしてやってあげる
(4)社員の言動に反応しない・無視する
(5)社員を社長の劣った存在とみなし、馬鹿にする

こうしてみると、中小企業の社員教育にも当てはまりそうです。

さて、先日ソフトバンクがイギリスのARM社を買収したことで話題となりました。孫社長は、直近の株主総会で「向こう30~40年内にコンピュータの人工知能が人類を凌駕する。40億年の生命の歴史の中で、初めて人類を超える超知性が誕生する」と言っています。その流れを見越して、核となる技術を持つARM社を3兆円もの金額で買収したとのことです。

また、別の日にはDeNAとヤマト運輸が「ロボネコヤマト」という開発プロジェクトを共同で行うことを発表しました。最初はDeNAの最適経路計算技術をヤマト運輸の配送に利用するところから始めて、いずれは自動運転配送も視野にしているとのことです。

自動運転が実現したら、将来は「運転手」という職業はなくなってしまうのかもしれません。
幸いなことに、弊社で行っているロール曲げ加工は多品種少量生産で職人的な要素も強いため、ロボットに置き換えられてしまうには比較的時間がかかると予想できます。
しかし、いずれシンギュラリティー(人工知能が人間の知能を超える瞬間)が来るとするならば、遅かれ早かれ同じ運命なのかもしれません。

職種によってロボットに置き換えられやすいかどうかは違うと思いますが、どんな職種でも、上で出てきたようなロボット社員は真っ先にロボットに置き換えられてしまうでしょう。なぜなら、同じ仕事をするのであれば、疲れを知らないロボットの方が会社にとってメリットが大きいからです。

また、ロボット社員ばかりいるロボット会社は、事業を続けていくことはできないでしょう。そんな会社に仕事を出すよりロボットを導入した方が効率がいい、となってしまうからです。

ロボットに負けない会社になるために、そして社員自身のためにも、危機意識を持って社員教育に取り組まなければと感じさせられました。

(参考)
我が子を「ロボットに負ける人間」にしてしまう親の特徴5
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160703-00018363-president-bus_all&p=3

ヤマト運輸とDeNA、自動運転配送も視野の「ロボネコヤマト」始動
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/072002150/

2016年3月8日火曜日

軽減税率

日経サイトで軽減税率についてのわかりやすいまとめ記事がありました。
 
 
『フードコートの飲食料品もレジ袋に入れるなど持ち帰れる状態で渡されれば軽減税率の対象になる。通常の機内食は外食扱いだが、格安航空会社(LCC)などの機内で持ち帰れる弁当を買えば軽減税率になりそうだ。』
『すっきりしない例も残る。持ち帰れる状態で渡されたコンビニ弁当をイートインコーナーまで運んで食べた場合は軽減税率を適用する。一方でトレーに載せて席まで持ってきてもらう場合は外食扱いで税率10%になる。』
消費者側からすれば、とりあえず「持ち帰り」で頼んでおけば、その後テーブルで食べても8%ですね。
 
たった2%。されど2%。同じものを食べるのであれば安いほうがいいに決まっています。
 
店舗側も試行錯誤して8%で済ませる方法を編み出してきそうです。