ロール曲げが不可能となる条件はいくつかありますが、そのうちの1つが「機械の力が足りなくてロール曲げできない」です。
弊社ではサイズ違いのベンディングロールを6台所有しております。小さな機械は直径が小さい円筒が曲げられる代わりに力が弱いので厚い板が曲げられなかったり、逆に大きな機械は力は強くて厚い板が曲げられる代わりに小さい直径に曲げられなかったりするため、製品形状によって使い分けています。
ロール曲げに必要な力はプレスブレーキで曲げる時に必要な力と同じように考えることができます。
詳しくは『「端だけ曲がらない」のはなぜ? ロール曲げに必要な力とは」』で説明していますが、パラメータは以下の4つです。
①板の降伏点
②板厚
③板幅
④曲げ径
これらの組み合わせによって、機械の力が足りるかどうかが決まります。また、弊社のロール曲げ可否自動判定ページを使えば、ご希望のサイズを弊社でロール曲げできるか簡単に判定することができますので、ご活用いただけますと幸いです。
もしご希望の形状に曲げられない場合には、①降伏点の低い材質に変える、②板厚を薄くする、③板幅を狭くする、④曲げ径を大きくする、を行うと曲げられるようになる可能性があります。設計上、①材質や②板厚、④曲げ径を変更できることはあまり多くありませんので、現実的には③の板幅変更、つまり幅の分割を提案することがほとんどです。どうしても板の分割ができない場合には、協力業者のプレスブレーキによる曲げ加工を提案させていただいております。
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